曹洞宗の葬儀と供養

 

曹洞宗岐阜県青年会様が創立40周年を記念して出版された『おくる~曹洞宗の葬儀と供養~』を拝読いたしました。

出版と同時にWebサイトから注文いたしましたが、浄土宗の僧侶の所にも、すぐに送ってくださいました。

つい先日、他宗派の方の葬儀に参列いたしました。山ひとつ、川ひとつ越えれば全く違った風習があるというほど、葬儀式には地域性というものが存在します。また、私も恥ずかしながら全ての宗派の葬儀式の内容を知っているわけではないので、「あれは何なんだろう。どういう意味があるのだろう。」と疑問に思うことも多々ありました。そこで改めて、「自分が導師をする葬儀式に参列してくださった方は、同じ様に疑問を抱いているのだろうか。」と強く感じました。

我々僧侶の行う儀式や読経には、ひとつひとつに意味があります。そのひとつひとつに自信を持って行い、説明することも、大切な責任です。また、死んだらどこに行くのか、きちんと理解して、思いを巡らせていただかなければなりません。

人生を電車に例えるならば、誕生は電車の出発です。慣れない土地で、とりあえず目の前に来た電車に乗りました。行く先がわからなければ不安でなりません。乗ってしまったら、乗換案内のアプリで確認しようが、乗った電車が何なのかわからなければ検索しようがありません。車内で「この電車は○○経由●●行きです。」とアナウンスがあって、初めて自分は●●に行くということを理解できます。目的地、そのルートが明確にわかるからこそ、安心して読書をすることもできます。

昨今、目まぐるしいほどに葬儀式周辺の状況も変化しております。『おくる~曹洞宗の葬儀と供養~』には美しいヴィジュアルとともに、ふりがな付きで、わかりやすく葬儀式やご供養について丁寧に説明されていました。まさに僧侶としての正攻法です。改めて、自分の行う葬儀式に関して、しっかり説明して、考えていただこうと思いました。